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2015年2月20日(金)
- 家づくりのあれこれ
- 設計/デザインの自由度
北欧スタイルの住宅とは?
北欧では、厳しく長い冬のためお家の中で過ごす時間も長くなります。そのため、居心地よく過ごせるように室内を美しく整える習慣が根付いています。その特徴はシンプルでナチュラル。森と湖に囲まれた風土のため、ナチュラルな素材感や動植物のモチーフが取り入れられた温かみのあるデザインが特徴です。
日本と北欧の環境や文化はよく似ていると言われます。多くを森林に囲まれ、木造の民家が多いところも共通点。昨今では日本では家具・雑貨など大きな北欧デザインブームとなっていますが、この事は大きな理由の一つかもしれません。インテリアで言えば、ウェグナーなどの北欧家具職人は良質の家具を工場で大量生産。数十年経った家具でも人気は衰えません。日本でのIKEAの人気もその一つと言えるでしょう。
そのほか、冬場はマイナス30℃まで及ぶ寒さの厳しい地域ですから断熱性・気密性にも優れた住宅が必要です。外観で言えば日照量が少ない地域のため窓を大きくとっていたり、木製の素材がよく使われたり、といった事が特徴です。
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ハンス・J・ウェグナーとIKEA
ウェグナーは北欧家具の象徴的存在と言われるデンマーク出身の家具職人です。ウェグナーの代表作「Yチェア」は世界で最も売れた椅子、として有名です。ウェグナーは生涯で500種類以上の椅子をデザインしており、それらは工場で大量生産出来るように製作されました。そのデザインはシンプルで、丸みを帯びたフレームY字の背もたれが特徴。職人による手編みのペーパーコードの座面は快適な座り心地です。シンプルで木質、丸みを帯びたデザインなど北欧スタイル家具の特徴が詰まっています。
北欧家具と言えばIKEAを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。イケアは北欧・スウェーデン発祥の家具販売店でヨーロッパや北米・アジアと世界40カ国に出店している世界最大の家具販売店です。日本では1974年に初め進出しましたが、その後1986年に撤退。最近になり2006年に千葉県に再出店されており、その後も関東・関西・九州地方へと出店が続いています。
世界では家具といえばイケアと言われる程浸透しており、高いデザイン性と低価格が売り。家具は細かく分解されて販売されるため、大きなものでも手軽に自宅に持ち帰る事が出来るというメリットもありますが、基本的には購入者が自分で組み立てなければならないのも特徴の一つ。組み立てにはなかなか手間がいるものが多いようです。1986年、日本のバブル期に撤退して、デフレが進む2006年に再出店しているというのも面白いですね。低価格ブームに乗ってうまく日本に浸透、北欧ブームの火付け役となりました。
北欧スタイルのインテリア
北欧スタイルの特徴はシンプルであることとナチュラル感を感じられることでしょう。また、シンプルでありながらも、日本でも有名なマリメッコの花のようにカラフルな柄を取り入れたデザインが多いです。これは厳しい冬でもお家の中で楽しく暮らせるように、という工夫です。
色使いの特徴としては、壁・床・天井などのベースにナチュラルカラーが使われます。特に白が多く、他に茶色や緑といった色が使われる事が多いようです。サブカラーにはこれもナチュラルカラーでブルーやグレー、グリーンといった色を用います。それでいて、上記のマリメッコのようにアクセントとしてビビットでカラフルな色が用いられます。また、照明は蛍光灯のような白い光より温かみのあるオレンジの光が使われます。照明自体はシンプルなデザインのものが好まれるようです。
北欧住宅の高気密高断熱住宅
北欧住宅は、厳しい寒さに耐えるため、非常に高性能な高気密高断熱の住宅となっています。日本でも北欧住宅の輸入住宅が販売されていますが、柱の外側に断熱材を張り断熱性を高める外断熱と、柱の内側に断熱材を張る内断熱とを併用するような高気密高断熱の住宅も建てられています。
他にも、木製で三層に重ねられた窓ガラスなど、日本の住宅では見られない設備も用いられています。但し、これらは日本ではオーバースペックとなる可能性もあるため、自由設計を選んで自分の住む地域に適した工法を選ぶ事が大切でしょう。もちろん寒さに強い住宅を造りたいのであればそのままでも構いません。
北欧住宅の外観の特徴
北欧住宅の特徴は、インテリアでも取り上げた特徴的な色使いと、木の質感がよく感じられる素材が使われている事、太陽の光を多く取り入れるために窓が大きく取られていることや大きな三角屋根でしょう。ここでも全体的な印象はシンプル&ナチュラルといった印象を受けるものが多いです。
外壁には白やベージュ・レンガ調のもの、玄関ドアは木目調のものが北欧スタイルにはぴったりです。 北欧スタイルはシンプル&ナチュラル。厳しい冬をお家の中で快適に暮らすための工夫が沢山取り入れられています。
昨今の日本での北欧ブームは現在の日本の状況を表しているとも言えるのではないでしょうか。つまり、1950年代以降、欧米に追いつけ追い越せの高度経済成長期を過ぎ、バブルも経験して文化的に成熟した日本人が現在求めているのは昔の日本人が持っていたシンプルに暮らす清貧の美学、というものなのかもしれません。
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