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2015年2月20日(金)
- 家づくりのあれこれ
- 輸入住宅
輸入住宅とは
輸入住宅と聞くと、なんだか普通の住宅とは違う、おしゃれな住宅をイメージしてしまいますね。では、輸入住宅って具体的にどんな住宅をいうのでしょうか?実は、輸入住宅とはこういう住宅である、という定義はありません。しかし、輸入住宅産業協会では、「海外の設計思想による住宅を、資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅」を輸入住宅と呼んでいます。
輸入住宅は、2000年前後、日本の円高状態が続いていたこともあり、日本でブームとなりました。その主な輸入先はカナダやアメリカが1番、次にスパニッシュやプロヴァンスと呼ばれる南欧風のものやスウェーデンやフィンランドなどの北欧風のものでした。その主な特徴は断熱性や気密性、耐震性などに優れた機能性や広大な敷地に適したゆったりとした住み心地、アメリカやヨーロッパの文化や素材を取り入れたデザインです。
優れた性能
日本の住宅が30年程度で建て替えられるというデータがある一方で、アメリカやヨーロッパの住宅は100年以上住宅を利用するといわれています。その設計思想は「住宅は永年住み続けるもので、住めば住むほど価値の増すもの」というものです。また、寒さの厳しい北米や北欧の気候に耐えうるように日本でほとんど使われない3層サッシや厚い断熱材を使われていることも多く、断熱性や気密性が非常に高い住宅となっています。
日本の住宅と輸入住宅では構法にも違いがあります。アメリカやカナダではツーバイフォー工法と呼ばれる工法が多く、2インチ×4インチの合板を使って壁を作ります。日本の在来工法は柱や梁で住宅を支えますが、ツーバイフォー工法では面で住宅を支える耐震性の高い住宅となります。こういった輸入住宅の影響で、最近ではツーバイフォー工法は輸入住宅以外にも採用されており、在来工法とツーバイフォー工法を組み合わせたハイブリッド工法といったものも出てきています。
スウェーデンなど北欧ではパネル工法とよばれる工法が使われています。これは基本的な構造はツーバイフォー工法と同じですが、パネル生産を工場で行うため精度が高く、工期も短いといった特徴があります
カーサ総研旧ショールーム
ゆったりとした住み心地
日本に多く輸入されている北米や北欧の住宅は「寒さの厳しい冬を住宅の中で楽しく過ごせるように」といった思想や「家族とのふれあいをなによりも大切にする」といった思想から、ゆったりとした住み心地を感じられる造りとなっています。輸入住宅の間取りを見てみると、一つ一つの空間が大きくつくられており、間仕切りの少ないオープンな間取りとなっていることが分かります。日本の茶の間などとは正反対の思想といえますね。
こういった間取りでは空調の効果を住宅全体に行きわたらせることが難しいため、気密性と断熱性の高い住宅であることが求められます。またオープンな空間を確保するためには日本の在来工法では難しく、壁で支えるツーバイフォー工法やパネル工法だからこそ実現できる間取りです。
カーサ総研旧ショールーム
デザイン性
輸入住宅の外観はその地方により大きく特徴があらわれます。日本で広く普及しているのは北米スタイルと北欧風や南欧風のヨーロッパスタイルです。北米スタイルはヨーロッパ各国からアメリカに渡った移民たちにより確立されたスタイルでイギリス風、フランス風、スペイン風など本国の様式を受け継いでいます。
木製のラップサイディングや屋根の出窓のようなドーマー窓が特徴のアーリーアメリカンスタイルや総レンガ、タイル張りのジョージアスタイルなどが人気です。ヨーロッパスタイルのデザインはナチュラルで温かみのあるデザインが特徴です。
プロバンスやスパニッシュなど南欧風のスタイルは、地中海地方をイメージしたおしゃれなな外観です。スウェーデンやフィンランドの住宅様式であるスカンジナビアンスタイルは北欧スタイルと呼ばれ、住宅のみならず雑貨や家具など広く人気を獲得しているスタイルです。木の質感やレンガなど素朴さを感じさせる素材や色調が特徴です。
カーサ総研施工
輸入住宅の注意点
輸入住宅は1995年頃から日本で見られるようになり、2000年頃の日本の円高で広く普及していきました。その定義があいまいなことから、一時期は住宅の一部に海外の素材や工法を使用しただけのものを輸入住宅と呼んで販売する工務店やハウスメーカーもありましたが今ではそういった業者は淘汰され、良質の輸入住宅を販売するところが残っています。
おしゃれな外観や高い機能性、ゆったりとした間取りなど素晴らしい輸入住宅ですが、価格は高めです。また、海外の住宅を輸入してきていますから、日本ならではのシロアリ対策や湿気対策など充分でない場合や、日本では不必要なほど気密性や断熱性に力を入れている可能性もあります。
しかし、こういった事は一般の人には分かりづらいことですよね。購入を検討するハウスメーカーや工務店では日本ならではの風土に適した対策をしているのかの確認と、不必要なものは外してオーバースペックにならないよう具体的なアドバイスをくれる知識と経験をもった担当者を選ばれることをおすすめします。
もし、「輸入住宅」の注意点を詳しく知りたい方は、知識と経験をもった当社に、まずはお気軽にお問合せください。具体的なアドバイスや疑問がお電話一本で、すぐ解消できると思います。まずは気軽にお電話ください。
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