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2015年2月4日(水)
- 家づくりのあれこれ
- 省エネルギー
パッシブデザインの家とは?
パッシブデザインの家とは、自然エネルギー(太陽の熱や風など)を上手に使い室内の空気を暖め、エアコンや床暖房などの電気を定められた規定※以上は使わなくても、快適な室内空間を実現できる建築の方法のことをいいます。
※ドイツパシップハウス研究所が規定する性能基準です。冷暖房負荷が15kwh/㎡以下、一次エネルギー消費量(家電も含む)120kwh/㎡以下、機密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下という基準を満たしたものを言います。
太陽光発電などの自家発電もパシップデザインかと思われがちですがこれは間違い。これらは「エネルギーを積極的に消費する」という手法「=アクティブ」であり「パシップデザイン」とは逆の方法にによる省エネになります。
「パシップ」を翻訳すると「受身」という意味なので、建物の周りにある太陽光や、風などの自然エネルギーを上手に利用しながら快適な空間を作る手法のことを言うのです。
パシッブデザインの住宅について
最近は省エネ、エコなどが話題に上げられ、住宅用の太陽光発電パネルの設置などが注目を浴びていますが「パッシブデザインの住宅」の特徴は、断熱性の高い外壁を採用したり、24時間前熱交換換気システムの導入などにより、自然エネルギーをそのまま受け入れエネルギーの消費を抑えるというものです。
夏と冬は、とにかく断熱が大事
夏暑く冬寒い日本の気候は寒暖が激しいので、とくにかく断熱設計がしっかりしていないと、省エネ効果がガクンと下がってしまいます。窓には3重サッシまたは、その上をいくトリプルガラスの採用。現場吹き付け発砲ウレタンやフェノルー系断熱材を内外部に挟んだW断熱構造の外壁など、冷房、暖房で保った室温をしっかりとキープできる構造が大切です。
春と秋は家の中を自然に風が通るかがポイント
設計の段階から風が通る道を作っておく設計が大切。これに併せて24時間全熱交換型換気システムを取り入れれば、一年中高い省エネ効果を実現しながら快適なエコライフが過ごせるのです。
パッシブデザインハウスには他にメリットも
このように家を空気を自然循環させる構造にする事と、設計段階から建物の断熱性能と気密性能を高める材料を元に家を建てていくことから省エネと快適性の両立が可能なのです。
これは、逆に言うと、従来からあるエアコンや暖房器具をなるべく使わないようなライフスタイルになるため、結果電気代、ガス代、修理のコストが減り、ランニングコストという面でも大変おトクな家が建てられるということにもつながります。
床下エアコン一台で暖まる家づくり
パッシブデザインは、2×4など本場ヨーロッパ生まれの建築手法です
ヨーロッパの寒い地域では、こういった「パッシブデザインの家」が盛んに採用されており、木造の住宅に限らず、鉄筋コンクリート造にもパッシブデザインを取り入れ共同住宅なども建築されています。
また性能の面ではマイナス20度にもなる極寒でも、なんと暖房なしで過ごせるほどの省エネ性、断熱性、機密性を持ち世界各国の省エネルギー基準の中でも世界トップレベルの建築技術を誇っているのです。
しかし、実はこのヨーロッパの技術を、ただ持ってきただけではダメなのです。その理由は、寒い地域でのメリットは大きいのですが、日本など夏の灼熱から家中の熱を開放するには床下から屋根裏までの風通しと上手な熱の遮断方法が必要なのです。
寒さと暑さの両方を考慮を必要とするため、断熱性、機密性だけではなく高度な換気設備、遮蔽のための断熱材、窓などの選別や施工技術や熱損失、省エネルギー計算など、さらに高度な技術が必要になります。
もし「パッシブデザインの住宅」に少しでもご興味があれば、注文住宅のプロである当社に、まずはお気軽にお問合せください。お客様がずっと思っていた疑問や不安な事がお電話一本で、すぐ解消できると思います。まずは気軽にお電話ください。