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2021年3月14日(日)
- 家づくりのあれこれ
30坪の注文住宅を建てる時にすべき工夫とは?どんなハウスメーカーを選ぶべき?
注文住宅を建てようという時、土地の広さから30坪が限界となることもあるでしょう。しかし、30坪というとどちらかと言えば「少し狭い」狭小の部類に入るため、間取りなどの工夫が必要となってきます。土地が狭い場合に有効な工夫や、選ぶべきハウスメーカーについて知っておきましょう。
30坪は家族4人には手狭?
一般的には2階建ての家を建てるところが多いですが、その場合一体どれくらいの土地があれば十分なのでしょうか。一般的に、家族が快適に暮らせるには、「1人につき8~10坪」という計算が妥当だと言われています。
それに従うならば、家族4人暮らしと仮定すると最低でも32坪は必要となってきます。もし4人家族でそれぞれのプライベートルームを設けるならば、30坪では少し手狭に感じてしまうでしょう。収納場所や共有スペースのこと考えると、注文住宅を建てる際に狭小住宅に強く、アイデアと実績を持っているハウスメーカーを訪ねる必要があります。
30坪の狭さに最適な間取り
では、30坪の狭小住宅で広さを感じられるようにするには具体的にどのような間取りを考えれば良いのでしょうか。各ハウスメーカーが勧める工夫や、実際に取り入れてみたというご家庭を見てみましょう。
スキップフロア
狭い住宅におすすめなのが「スキップフロア」です。これは、壁やドアのような仕切りで部屋を区切るのではなく、段差で部屋を区切るという新しい部屋の概念です。例えば、リビングの一角に段差を設けて畳を貼り、和室を作るといった方法があります。
これならば、仕切りがないことによって目線が広がりリビングが広く感じられます。しかし、段差があることによって別の部屋だという意識もあるため、部屋が一つ増えた感覚も得られます。
おじいちゃんやおばあちゃんが座布団でくつろげるスペースとして活用するのも良いですし、親の目の届く範囲で、家事をしながら子どもの宿題を見守れるスペースとして使うこともできます。ペットがいるならその場所として確立してしまうのもアリでしょう。
ロフト
手狭な空間を広げる方法の1つとして優秀なのがロフトです。ロフトはスキップフロアのように普段使う部屋として利用する人は少なく、注文住宅の場合は収納スペースとして活用している人が多いです。
マンションやアパートなどの集合住宅ならロフトを寝室の代わりとしている人も少なくありませんが、一戸建てとなると不便さが目立ちます。ドアを用意することが少ないので、他の家族が廊下に出てくるたびに音が気になってしまったり、夏場には室内の温度が高くなる可能性があります。建物の上部にあるケースがほとんどなので、エアコンをつけても、熱がこもる点などは解消されにくく、注意しないと光熱費の消費が激しい部屋となってしまうケースも多いのです。
そのため、人がいる部屋として使うよりは、むしろ普段あまり使わないけれど、年に1回は絶対に使うものなどを収納しておくのに適しています。ロフトは、クローゼットより格段に広いケースが多いので、それを大きな収納スペースと見立てれば、他の居住スペースが有効に使え、狭小住宅を建てる場合の有効な選択肢となります。
ポイントは、「収納するなら、軽くてや大きな荷物を」。がおすすめ。はしごを登るので、あまり重いものを収納するのには向いていないことを思うと、普段あまり使わないものや季節ものを収納しておくのがベストです。
選ぶべきハウスメーカーは?
それでは、これらの工夫を施してくれるようなハウスメーカー選びに入りましょう。
選ぶなら、注文住宅を建てるハウスメーカーの中でも狭小住宅の建築数が多く、実績があるところがおすすめです。狭さの中でも広さを感じられるアイデアを多数提案している実績がありますし、注文住宅なら建売住宅と異なりゼロから始められるので、その相談回数が多い会社の方が信頼できます。
まずは公式サイトを確認してみる人が多いと思いますが、実はあまり詳しく情報開示しているところはあまりありません。特に注文住宅は世界に1つだけの家になるので、値段や断熱性などは公式サイトにまで開示されないケースがほとんどです。
口コミなどからある程度絞り込み、まずは資料請求をしてみてください。大抵は無料です。気になるところがあれば住宅展示場に行きましょう。そこで実際にそのハウスメーカーに勤めている人との感触を確かめます。
狭小住宅に強い会社のうち大手か地元の工務店か迷ったら、坪単価のボリュームゾーンが40~60万円であることや、大手の保証期間が長いのは、ほとんどの場合フルメンテナンスを有償で行うという条件付きであることを視野に入れて考えてみてください。家の標準とデメリットを知ることは大切です。
まとめ
狭い土地でも快適な注文住宅は建てられる。そのマイホームを実現させるためには、間取りを工夫して、それらに対する知識が深いハウスメーカーを選ぶ必要があります。デザイン性にばかり目をとられることなく、機能性で勝負している会社を選んでいかに家族全員が満足できるかを意識してみてください。