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2015年2月4日(水)

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高気密/高断熱住宅の住宅とは?

断熱住宅とは、壁・床・天井などに断熱材を使って室内に外の暑さや寒さを取り入れない住宅の事です。

断熱性能の他にも家の隙間を出来るだけ無くして気密性能を高めた住宅を高気密高断熱住宅と呼びます。熱損失係数Q値、隙間相当面積C値といった数値を算出して、各ハウスメーカーで比べるなど、最近の新築の住宅はほとんど全てこの断熱性能と気密性能に力を入れています。

高気密高断熱の住宅は通常の住宅と比べて外の空気からの影響が少ないため夏涼しく、冬温かい快適な生活を手に入れる事が出来ます。また、冷暖房を利用する機会も減るため光熱費を減らす事が出来るのもポイントの一つでしょう。

それでは、高気密高断熱の住宅を実現するためにはどういった点に力を入れれば良いのでしょうか?

ここでは、3つのポイントを挙げます。1番大きなポイントは、やはり断熱材。断熱材を外に入れる外断熱や柱などの隙間にいれる内断熱などそれぞれに特徴があります。2つめは、住宅の中でも大きな面積を占めるガラスやサッシについて。3つめは住宅全体の換気システムについて取り上げてみたいと思います。

断熱材の施工方法について

断熱材の施工方法については大きく「外断熱」と「内断熱」があります。外断熱は、外壁仕上げ材のすぐ裏側に設置されるため、建物全体を断熱材で包む事が出来るというメリットがあります。デメリットとしては、工事費が内断熱と比べて割高になってしまう可能性もあります。

これに対して内断熱は、柱や間柱の隙間に断熱材を入れる施工方法の事をいいます。建物全体を包む外断熱に比べ、住宅の構造によっては断熱材を張ることの出来ない部分が出てきてしまうケースもあります。

こうしてみると、単に断熱性能を比べると、すべてをすっぽり覆える外断熱に軍配が上がってしまいそうですが、木造やコンクリート造の違い、断熱材そのものの性質や隙間のないきちんとした施工が出来ているか?など実は、様々な条件に左右されるので、どちらが優れているかはケースバイケースなのです。

気密断熱を両立させた現場吹き付け発砲ウレタン(断熱工事)

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チェックその1 窓ガラスとサッシについて

壁・床・天井以外に断熱性能を高めるために気をつけなければいけないのは、開口部、つまり窓のガラス部分です。昔の住宅を見てみると単板ガラスといって一枚のガラスで構成されています。

最近の新築の住宅ではペアガラスといって、2枚のガラスの間に乾燥空気やアルゴンガスを入れて断熱性能を高めたものがよく見られます。また、Low-E複層ガラスというガラスに特殊金属膜をコーティングしたガラスも最近よく見られるガラスです。これは複層ガラスで断熱性能を高めたガラスに、更に特殊金属膜による遮熱性能をプラスしたガラスです。

また、窓はガラス部分以外にもサッシにおいてもアルミ、樹脂、木といった材質の違いがあります。現在最も普及しているアルミサッシは気密性に優れますが断熱性能が低く、また結露しやすいため住宅の耐久性に影響を及ぼします。

樹脂サッシは断熱性・遮音性が高く結露しにくいという特徴を持っています。住宅の内側を樹脂、外側をアルミにする半樹脂サッシというものもあります。木製のサッシは高い断熱性を持ちますが湿気によって腐食したり反りなどにより寸法に狂いが出たりといった問題があります。

 樹脂サッシトリプルガラス断面図

 サッシ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルミ樹脂複合サッシペアガラス

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室外側ガラスにLow-E金属膜をコーティングしたLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)

夏は太陽熱の侵入を防ぎ、冬は暖房熱を逃がさない窓サッシについて詳しくはこちら ⇒

 

チェックその2 換気システムについて

高気密/高断熱の住宅では気密性能が高いため、一定の間隔で窓を開け、換気をしないと換気不足になります。換気システムには、第一種換気システムから第三種換気システムまで3つの種類があるのをご存知でしょうか?

一般的な住宅によく見られるのが第三種換気システム。自然吸気・・・つまり窓などから、自然と外の空気を取り入れて、換気扇などの機械で排気をするシステムです。しかし、高気密高断熱住宅だとこの方法では、換気不足になる可能性も高いのです。

また、冬場に折角高気密高断熱で温かい室内になっているのに、窓を開けて換気をするというのはもったいないですよね。

高気密/高断熱の住宅でよく利用されるのは第一種換気システムです。これは機械で吸気をして、機械で排気をするシステムのことで一日中、一年中計画的な換気をする事が可能になります。これは、室内に空気を取り込む際、室内と室外の温度差を利用して熱交換をするため省エネにもなります。

この第一種換気システムは高気密、高断熱の住宅との相性が抜群の換気システムですが、逆に言えば高気密高断熱ではない住宅にとっては必要のないシステムでもあります。換気システムは住宅にあったシステムを選ぶ事も重要なのです。熱境位置等の関係クトレスタイプから床下タイプから選ばられることをお奨め致します。

画期的なダクトレス全熱交換型換気システム(ドイツ製)

※排気はまず、居室内の空気を屋外に排出するために70秒間排気運転を行い、パイプ内部の熱交換素子に居室内の熱を蓄熱します。70秒後ファンが逆回転し、今度は屋外の新鮮空気を70秒間取り入れます。その際に熱交換素子内に蓄熱された熱と熱交換を行い、室内温熱条件に近い空気に変換して給気を行います。このサイクルを何度も繰り返すことで、一台で給気と排気と熱交換を行うことができるのです。

K-1

K-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一種熱交換型セントラル換気システム(基礎断熱、基礎気密パッキン要)

 

 

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※一般的な熱交換換気に比べ床下に設置することにより、人にも住宅にも、より健康的な換気を実現しています。床下から給気する空気の流れは、住宅の床下も計画換気の対象となり、さらにエコエアーシステムと組み合わせれば、小屋裏空間でさえも空気の通り道となります。

 

「夏涼しく、冬温かい」「光熱費を抑えられる」高気密/高断熱住宅

高気密/高断熱住宅の断熱材の施工方法、ガラスやサッシ、換気システムについて書いてきましたが、どれも「ひとつの機能では完璧なものはできない」のが家づくりの面白いところではないでしょうか。

「すきま風が吹くくらいが、四季をよく感じられて良い・・・」と豪語する人もいますが、それは、あまり快適な家とはいえませんし、すきま風がふく部屋でエアコンをガンガンかけるのも本末転倒・・・エコな生活とはいえません。

「夏涼しく、冬温かい」「光熱費を抑えられる」高気密/高断熱住宅は、一年中快適な生活を送れるという面でも、省エネ、省コストというお金の面でも非常に魅力のある住宅です。色々な知識をみにつけて失敗のない満足度の高い家づくりを目指してみましょう。

「高気密/高断熱住宅」に少しでもご興味があれば、注文住宅のプロである当社に、まずはお気軽にお問合せください。お客様がずっと思っていた疑問や不安をお電話一本で、すぐ解消できると思います。まずは気軽にお電話ください。

 気密試験

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 C値とは建物の気密性を示す指標で、床面積1m2当たりに存在する隙間を「相当隙間面積(C値)」といい、cm2/m2で表します。C値が小さいほど気密性が高く、一般にはC値が5.0cm2/m2以下の場合を気密住宅としています。カーサ総研ZEH HOUSEが求めるC値は『0.5cm2/m相当』としており、気密住宅の基準を十分に満たした性能を提供しています。

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