ブログ
2019年8月23日(金)
- 建築さんぽ
立石寺 - 奥の細道紀行
宝珠山立石寺は天台宗の霊山で創建は860年、天台座主慈覚大師円仁によって開かれた東海地方を代表する山寺史跡名勝地です。その名勝を裏付ける「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の名句は 俳聖松尾芭蕉が元禄2年にこの場所で詠まれたそうで余りに有名な奥の細道紀行の一句です。
周囲十里四方もある山内は根本中堂を始めとする登山口から山頂まで大小30余りの堂塔、芭蕉像と弟子の曽良像、僧たちの修行跡の岩場など想像以上に独特な見どころがあってまさに山寺の聖地のような様相です。厳かな山寺に一幅の芭蕉の名句が彩りを添えたのは何と絶妙な組み合わせでしょう。