ブログ
2018年6月18日(月)
- 建築さんぽ
「第九」アジア初演100周年記念・ドイツ館
1918年6月1日、ベートーヴェンの「交響曲第九番」が坂東俘虜収容所にてアジアでは初めてコンサートとして全楽章演奏されてから今年2018年に100周年を迎えました。現在それを記念して企画展がこちらの鳴門市ドイツ館2F展示室で開催されています。
そもそもドイツ館の歴史は大正6年から9年までの約3年間に渡り第一次世界大戦時に日本軍の捕虜になったドイツ兵を収容した場所、「坂東俘虜収容所」にはじまりました。日本人所長やスタッフ達は捕虜の人権を尊重して「ドイツさん」と呼び、自主的な生活を認め地域住民との交流も深めたといいます。資料館にはドイツ兵の日常の活動や地域住民との交流の様子が展示されています。模範収容所と評価され奇跡の歴史といわれて現在は坂東俘虜関係史料のユネスコ記憶遺産への登録を目指しているそうです。