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2018年1月29日(月)
- 建築さんぽ
ポルトガル・出現の礼拝堂とファティマの奇跡
ファティマは小さな町で人口も一万人ほどですがキリスト教巡礼の聖地として年間400万人が訪れ5月と10月の13日大祭には10万人の巡礼者が集います。小さな町が聖地になった理由にはファティマの奇跡といわれる経緯があります。
1917年5月13日、羊飼いの番をしていた3人(ルシア・フランシスコ・ジャシンタ)の子供たちの前にこれからの5ヶ月間は毎月13日に同時刻と場所に現れると告げた聖母マリアの姿を見たという。最後に現れる10月13日には約7万人ほどが事実を確かめようと集まったが姿や声を認識できるのは3人の子供たち以外にはいなかった。その出現とともに銀色の太陽が変則的に動く現象を科学者や新聞報道者が目撃して欧州中に反響があり日本(大正6年)でも新聞報道されたようです。3人の子供たちには伝えられた啓示は第一・第二預言の第一次・第二次世界大戦だったようですが第三の預言に関して聖母マリアは1960年にはローマ教皇庁に公表するように指示しましたがその公表予定の記録を見た教皇はかたく封印しました。それは1981年5月13日、教皇ヨハネ・パウロ2世の暗殺(未遂事件)であったと2000年に公表しました。けれども修道女になっていたルシア(2005年97才で亡くなる)はバチカンが公表しているのは内容の一部に過ぎないと司法省に提訴していたというのが一連の流れです。ルシアは約十数年前まで存命していました。
広場には建物中央天辺に十字架がある「ファティマ大聖堂」をはじめ「出現の礼拝堂」「三位一体教会」の建物、そして暗殺未遂事件の翌年には聖母マリアに感謝を捧げる為にファティマを訪れた教皇ヨハネ・パウロ2世像と高い磔刑像があります。