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2012年2月14日(火)
- 現場レポート
パッシブデザインハウスの相乗効果
地球温暖化を防いで地球存続の一端を担うことが
今や全ての業界に向けられた課題になり様々に取り組まれています。
特に住宅産業の比重は大きく 大転換期のエネルギーシフト時代に
突入している状況です。
期せずして起きたしまった東日本大震災と併発した原発事故は
この転換期に一層拍車を掛けた事態になりました。
家庭用を含める「民生部門」のこれまで旺盛だった電力供給は
今後、慢性的に低下し 原発事故のみの賠償金でさえ巨額なため
料金の値上げ、各部門ごとの税金アップなどのかたちで 近いうちに
国民に転換されるのは避けられないと思われます。
各業界、限界はあっても省エネ対策は恒久的課題となるでしょう。
パッシブデザインハウスの「パッシブ」は「受動的」の意味で
室内環境においては積極的(アクティブ)に全館空調のような機械設備に冷暖房を
頼り切る消費タイプではなく 地域特性の気候や躯体構造・部材の性能アップと
自然エネルギーを味方につけた最低限の補助設備で快適空間をつくる省エネタイプの
家づくりを「パッシブデザイン」と称しています。
前出のものと記述が重複になりますが 海外視察したなかで
パッシブハウスの果たす役割の相乗効果的は予想以上に大きく感じました。
A)省エネ対策になっている B)躯体と人に建康的である C)安全性である
その場に立つとこの3点を先ず認識出来ます。
Aはいうまでもないですが Bについて躯体構造の建康については寒暖の差が
ほとんど無いので結露が起きにくい(又は無い)、結露特有の断熱材の劣化が
起きにくい、連動して各部材の劣化も少なく建全な躯体が持続します。
人に対しては部屋間の温度差となるヒートショックが無くなり血液の流れが原因の
心臓や脳疾患が少なくなって建康増進に繋がり医療費負担も減少します。
住宅性能と建康との関係が最近の研究では定量的につかめてきたとの見解も。
Cは冬場になると石油ストーブ系の火災事故が圧倒的に多くなり
家だけではなくご家族の不幸まで重なってしまうケースがありますが
これを最低限、防げる環境だとしたらどうでしょうか。
何にも代えがたいメリットと相乗効果になりますね。
~地球を愛するエコな家づくり・横浜の工務店・デザイナーズ注文住宅のスルガ建設~