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2017年11月7日(火)
- 建築さんぽ
ガウディ作品群・グエル公園
スペインのアントニー・ガウディ作品群のなかでも英国風庭園式住宅地計画がありました。ブルジョア向けの住宅販売計画にもかかわらず公共交通手段が無い他に様々な規制があり宅地造成計画は1914年に経過途中で断念しています。1984年には作品群にひとつとして世界遺産に登録されています。施主、グエル伯爵の当初の依頼は建築にギリシャ神話を取りいれるというものでした。市場になる予定だったホールには86本のドリース式の円柱が並び天井部位になる広場の雨水を貯める貯水槽を兼ねる仕組みというこだわりようです。天井飾りにも意味があり太陽と月を表していて生鮮食品の生命サイクルを表現したもの。
広場の蛇行する見晴らし台を兼ねた波打ちベンチは全長が110メートルでバルセロナの街が一望できます。高架橋の下の石回廊も波を表しているというとてもユニークなかたちです。