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2017年10月31日(火)
- 建築さんぽ
飛鳥路特別史跡・キトラ古墳
1983年、盗掘孔からファイバースコープを入れたことがきっかけでその石室内の様子が調査されることになりました。キトラ古墳壁画は東南アジアでも最古の現存例といわれる本格的な天文図や方角を司る四神(朱雀・玄武・青龍・白虎)の全てと十二支の6体までが確認されている学術上、価値の高い文化財で7世紀から8世紀初め頃に築かれたものです。保存のため長期修理事業が行われていましたが平成28年に終了し同年9月~平成29年10月までキトラ古墳壁画保存管理施設内で文化庁主催期間限定公開がありました。古代の実物を見られる奇跡は発掘調査の賜物ですし感動があります。石室内には被葬者の人骨と歯牙や飾り金具、刀装具、玉類など原型のまま出土しているものも見学できました。