ブログ
2010年3月5日(金)
- 現場レポート
耐震性と生存空間
2月27日に南米チリ中部沿岸地域でM8.8の史上7番目に大きい巨大地震が発生しました。
現在のところ犠牲者数は約800人という報道です。
まだまだ余震があり その都度 民衆に呼びかけ高い丘まで避難するという
生活が続いているようです。
チリは1960年、史上最大の地震M9.5で多くの被害と犠牲を出しました。
それ以降 耐震性建築物の義務付けをしたとされ 今回の被害に限っては
比較的少なかったのではと予想されます。
遡って1月に カリブ海のハイチでM7の地震では死者が約23万人とも報道されました。
西半球の最貧国として防災対策も弱いうえ ライフラインが分断されたまま
復旧目途が立たないことや治安の乱れが一層の深刻さを生んでいるようです。
M8.8で約800人の犠牲と 方やM7で約23万人との差異には 家屋の構造の違い、
もっといえば「耐震性」が大きく係わると推定されます。
「地震で人は死なない。建物で死ぬ。」といわれるほど高いウエイトを占めます。
日本の阪神大震災はM7.3で戦後最大、公共のものを別とした一般住居だけでも
全壊・半壊・一部破壊を含め639,686棟の被害と死者6,434名、
負傷者は43,792名の人的被害がありました。
屋根瓦の重みや柱や梁がねじれて倒壊し 胴体に突き刺さったり覆われた場合に
圧迫して生存空間の確保が難しくなり さらには救助途中で二次災害に
合ってしまったケースも多かったようです。
しかしながら注目すべきは関東大震災時の死者10万人と比べると
約1/16にとどまっていることです。
これは建物の不燃性や耐震性などの普及のあらわれもあり
生存空間もあったと考えられます。
生命を守る建物としての耐震性構造工法となるべく二次災害をも防げるような
仕様や設備の住宅で 災害時にも最小限の被害、あるいは無傷にしたいものです。
~地球を愛する家づくり・横浜・デザイナーズ注文住宅のスルガ建設~