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2010年1月18日(月)
- 現場レポート
建造物見聞紀行 ―坂東ドイツ館―
徳島県鳴門には 「坂東俘虜収容所」がありました。
第一次世界大戦にドイツの租借地の青島(チンタオ)を
日本が攻撃して敗れた際のドイツ兵約5000人が俘虜となり
1917から1920年までの3年間を坂東俘虜収容所で過ごしました。
収容所生活は比較的自由で演奏会の練習、読書やゲームを楽しみ
日常的に地域の人々とのコミニュケーションがあったようです。
牧畜・建築・音楽・スポーツ・西洋野菜栽培など進んだ技術や文化の
指導を受けることが出来て なかでもベートーベンの「交響曲第九番」
を日本で初めて全曲演奏した場所がこの地域だったと聞いて驚きました。
ドイツ兵の悲愴感よりも活発な国際交流が展開する結果になったことが
何よりです。
1974年には鳴門市とドイツ・リューネブルク市間で姉妹都市盟約が
締結され 共同で鳴門市にドイツ村公園をはじめドイツ兵共同慰霊碑、
坂東の鐘などを建設し、平成5年にはこのドイツ館が完成しました。
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