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2017年10月17日(火)

  • 建築さんぽ

古代ポンペイの栄華と終焉

ヴェスヴィオ火山を望みナポリ湾に面している古代ポンペイはローマ帝国の商業地域・貴族たちの保養地として栄えた都市でした。西暦79年のヴェスヴィオ火山大噴火から1700年間放置されたましたがその後の本格的発掘でその政治的にも文化的にも豊かさを謳歌していた約2万人の人々の暮らしがあったことが解明されました。基盤目状に区画された街は上下水道が整備されて多くの公衆浴場や居酒屋や今でいう商店街のようなエリアでは宅配便屋も見受けられます。石畳の馬車道には横断歩道の役割をする渡り石なども施されていています。家々にはモザイク模様が施された場所があり往時、客人には吐くまで料理を食べさせるのが格好の良い礼儀とされモザイクタイル上の客人の嘔吐物を水で流すための場所というどうでもいいような洒落が通用していたらしいです。そんな生活振りの最盛期を神が見ていたというべきでしょうか。街が一夜にして火山灰の下敷きになってしまいました。ですが皮肉にもその火山灰効果で乾燥した状態が続き街にとっては良い保存状態で発掘されました。特に壁画はポンペイレッドと呼ばれる鮮明な色味も残されました。また人身では灰に覆われた生身が朽ち果てても形が残りその形に石膏を流してその瞬間の人々の様子を再現できた結果になりました。

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