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2009年5月4日(月)

  • 現場レポート

団地の未来

都市再生機構が旧公団時代から持つ賃貸用団地は77万戸。 分譲を合わせると現在、100万戸を超えるといいます。 建設から半世紀が経ち 時の経済成長を支えた団地群の未来は? 戦後、大量供給目的で家族構成3~4名が住める最低面積の団地は 当時、三種の神器と謳われた耐久消費財を引っ提げた近代派住宅と して注目されました。 初期のものだとわずか40㎡ほどのものがあるといいます。 とりあえずの公団ですが火災に強い鉄筋コンクリート構造とDKの符号規格化は 斬新で保存されているひばりが丘団地は今の天皇陛下ご夫妻が視察され そのバルコニーに立たれて有名になりました。 狭いながらも個室の意識を持たせ 家族の独立の一端を担った役割が あるといいます。 反対に住民間の交流や日常のさりげないコミュニケーションが取れる場所 温かさの残る縦長屋とでもいう趣きもあります。 そんな古い建物群を建て替えせずに再生させる実験工事が特定の団地で 進んでいるといいます。 2戸を繋げて居住面積を広げたり、メゾット風にしたり 同時に遮音や 断熱効果を上げたり、高齢化や少子化などの社会状況の変化に合うよう 棟ごとに改造可能にする運びという。 京都の町屋も今でこそ再評価され世界遺産の仲間入りを果たしましたが それまでは特に見向きもされることのない住まいの在り様だったようです。 しかしながら 見方や視点を変えると同じものでも思わぬ境地が見えてくる。 だから住まいは面白い。 団地が戦後の住宅事情を変え ライフスタイルを変え 経済成長も支えた時代の 文化遺産になる日が近いかもしれません。              ~地球を愛する家づくり・横浜・デザイナーズ注文住宅のスルガ建設~ urawa_16[1].jpgSCAN2867-1.jpg

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