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2009年1月17日(土)
- 現場レポート
タブラオ
タブラオとは飲食しながらフラメンコを観る場所で 全体的に洞窟内のような広くない
音響効果の良い、客席より少しだけ高い上演舞台があります。
当初は個人の家などプライベート空間で演奏されるものだったらしいですが20世紀後半になると
フラメンコの普及を後押しするタブラオが出現したそうです。
祖型は18世紀末(当初フラメンコの名称無し)、19世紀半ばから様々に内容が変化し
現在のかたちになりましたが フラメンコは女性の踊りが中心だと思われがちですが
最初はカンテ(歌)とパルマ(手拍子)だけだったといいます。
そのうち伴奏のギターが用いられ その後バイレ(舞踊)と組み合わさって発展してきたらしいです。
規模的にもタブラオの出現が必然だったのかなと思われます。
歌、手拍子、ギター、踊りの組み合わせからなる楽譜のない即興芸術のフラメンコ。
イスラム教徒追放の対象となったイベリア半島や北アフリカに住んでいたモリスコ(改宗イスラム教徒)の
歌舞音曲を取り入れているといわれ、芸風はその特別な環境にあった
民族の叫びにも似た激しい表現力です。
フラメンコの真髄である歌は 魂の深遠なる響きの声で体ごと歌っているようです。
踊りは心と体に染み着いた鬱積を外に払うような激しさで 心と体のすべてを使い果たす
集中力には感動します。
熱く舞えば舞うほど深い民族の悲哀が伝わるのです。
タブラオの存在は大きいと思いました。
~地球を愛する家づくり・横浜・注文住宅のスルガ建設~




