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2009年1月15日(木)
- 現場レポート
グエル公園②
グエル伯爵が予定した郊外区住宅の構想は 当時のカタルーニャでは近代的電気エネルギー、
水道の他 市場、教会、公共サービス施設も予定された革新的なものでしたが計画は失敗でした。
当時 馬車を使用していた時代の郊外生活は必ずしも利便性を満たした印象には思われなかったよう
で予定住宅建築数60棟のうち 2棟のみが建築実現しただけでした。
住宅街ならね公園になったものの 現在見られる作品群は1900から14年間かけたもので
事実上すべての建造物は手掛けられたようです。
プロジェクトは曲がりくねった山の地形から改造され 土盛り、起伏をつける方法が採られ
住宅以外の建造物のほとんどが山から切り出された岩や石などを巧みに積み上げて再利用する
自然リサイクルだったという。
そして鉄筋が嫌いで自然が大好き、鉄筋を使わず石と石の組立てで持たせた構造だけで
成り立っているのも驚くべき景観です。。
門衛所、管理事務所のあるパビリオン、市場に予定されていた大広場、陸橋、蛇行ベンチをはじめ
建築は言うに及ばず彫刻、絵画、鍛鉄、製陶、造園など一貫して彼独特の有機自然主義や芸術能力
のすべてを注ぎ込んだ様子がうかがい知れます。
例えば大広場は地面は土のままにして濾過させ地下水にする方法が採られ
ドラゴン(建造物)の口から噴水にしています。
馬車道や散歩道は造成工程で山から出た鉱石と植物を配した装飾にし そこにリズム的に鳥の
巣箱代わりを配置したりなど 楽しく愛のある徹底した自然との融合を感じることができます。
老若男女、どなたが見てもここでは感動を頂いてください。
打ち破られた既成概念の数々の演出と それでいて皆が忘れているとても基本的で大切なものを
見ることが出来る「ガウディの世界」があります。
~地球を愛する家づくり・横浜・注文住宅のスルガ建設~




