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2008年8月9日(土)
- 現場レポート
日本家屋の文化性
民家や町家など古い町並みが保全されているところを周るたび、自然と一体化していたと思われる
建物と往時の生活文化も想像でき 瞬時に日本の原点を感じることができて心地良い
ノスタルジーが湧いてきます。
周りの自然と生活をも一体化した街並みの調和の美しさが心を動かされる要因だと思われます。
そして地域風土や生業の目的に応じた造りが明確で 路地や水路の活かしかたや木造ならではの
災害対策の知恵など 一定の文化性に富んでいるのも大きいですね。
また一方で 冷房や冷蔵庫などの無い時代の夏を凌ぐ建築を主体にしていた佇まいを
今に暮らして観光化している地域の住人のかたの御苦労があることも確かです。
「冬は本当に冷蔵庫のなかに居るようです。」と本音を漏らしていました。
歴史文化、住み心地をそのまま現代生活に置き換えたとき無理があるのは当然と思えます。
ほんの半世紀前から木造建築が翻弄され否定された時期がありながらも
少しずつ醸成され 絵餅ではない長寿命住宅はスタンダードとして謳われていきつつあります。
工務店は個人と社会に今までにない醸成された家づくりを提案し 更に美しい街並みづくりの
協力が大切な仕事になると思っています。
― 地球を愛する家づくり・横浜・注文住宅のスルガ建設 ―



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