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2008年5月10日(土)
- 現場レポート
歴史からの贈り物
皐月晴れのGW最終日。
あれやこれやの怒涛の4月が過ぎ 仕事も私用もやっと一息つけるかなあ状態になって 天気を見てじっとしていられなくなり これまたやっと一年ぶりのツーリングに行くことができました。
いつも車庫敷地内でのエンジン空ぶかし以上には至らなかった かわいそうなバイク達でありました。
木曾街道「重要伝統的建造物保存地区」になって残されている江戸時代からの中山道宿場町を3ヵ所周わりました。
奈良井宿・妻籠宿・馬籠宿です。行先はどうしても建物系になってしまいますね。
奈良井宿は一棟一棟の建物の造りが統一されていてとても綺麗でした。町全体が整えられている様子がうかがえました。
特徴は建物の間口が比較的狭く奥行きが深いことです。
殆んどのお宅で表札が屋号と氏名を表す2種類を掛けておりました。
中はお店または玄関・お勝手(台所)・中の間座敷・奥の間座敷というのが典型的な間取りの順序のようです。玄関は くぐり戸、2階ベランダ付近は必ず格子となっています。
下屋代わりに故意に「出し梁」を張り出させ 吊金具で仮止めし 泥棒がよじ登ってきたら仮止めがはずれるような造りにしてあるのには驚きました。
母屋の裏方には なまこ壁土蔵が併設されていることが多い。
路はところどころに 今も使用可能な飲用の水場も残されていて 心なごみました
妻籠宿では屋根にあたる部位に卯辰(うだつ)が見受けられたことです。
隣家に火災時の炎上被害が及ばないようにした構造はよく知られています。
実際に住まわれていることは 様々に対外的にも地道な努力がいると思いました。
馬籠宿は 坂道の地形が古い町並みの風情を一層引き立たせ 見ていて飽くことがありません。恵那山が望める新緑の視界が広がり 水路には水車も回っています。
石段から偶然に往時の身支度で働いている郵便配達人さんに会ったりもしました。
それは町を挙げて 皆さんが運命共同体で努力されている様子がうかがえ、見学後の御礼に感謝の心を置いてきたい気持ちでいっぱいになりました。




