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2007年2月27日(火)

  • 現場レポート

日本家屋の記憶③<神宮式年遷宮>

「お伊勢さん」の親しい呼び名で知られる「伊勢神宮」は「天照大御神」を祭る日本を代表する神宮です。一生のうちに3度参拝されよ。といわれる所以があります。 ここでは神宮式年遷宮といって 20年に一度は正殿をはじめ御垣内の建物全てを新造します。わが国で最も重要で最大のイベント(お祭り)なのです。  天皇が親しく天照大御神をお祭りされ、ご神徳を称え奉り国家隆昌と国民の幸福を祈られるのが本義ということ、神宮にとりましては永遠性を実現する大いなる営みでもあるといいます。 決してきらびやかな佇まいではなく 掘っ立て柱や萱屋根や構造も古代の高床式をそのままに「神明造り」といわれている建てかたで 再生可能な自然素材で新生させ、新しい生命が生まれる永遠性を表します。この建造物にかかわる内外の記憶はそのまま日本人の考え方や営みの記憶として投影されているような思いがします。 綿々と受け継がれてきている日本国の古代儀式は これからも例え万人に知れずとも神との約束のように確かに厳かに行われていくでしょう。(ここでは年中行事を含めると日本国と国民のために約1500種類ほどの祭事を執り行って下さっています。) 祭りは神と人とのコミニケーションといわれていますが 全国に地域の数だけ神社がありお祭りがあって年中行事にしている理由が分かりますね。
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