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2006年10月29日(日)
- 現場レポート
vol.9―能登の旅―
私事ですが、10月中旬遅い夏季休暇を取りまして夫唱婦随 ツーリングに行って参りました。季節限定の乗り物使用のため、時は今とばかり今回は長野経由能登半島一周の旅を決行しました。戻ってみれば1500キロを走ったそうな、、、、、。成る程、、、、暫らくお尻が痛かった理由がうなずけますね。
能登は日本海に面して走ったのですが 内陸の長野の山が紅葉になっていたのとは対照的に 緑色の山と穏やかな海のコントラストで迎えてくれて暖かかったのです。そして日本全国晴天日よりの期間がこんなに長いのは前例がないというストライクゾーンでのツーリングは久々に幸せを感じ 殆んど貸し切り状態のシーサイドロードを「能登半島」を大きな声で歌いながらひた走りました。途中、渚ドライブウェイなど、砂浜を走ったりもしました。
なかでも輪島の一泊は大変情緒豊かなお宿で地元名産物を建物に上手に取り入れておりました。木材はあすなろの木を用いて柱や廊下は拭き漆仕上げで漆の質感を楽しんでもらうようスリッパは置きません。壁は全て珠洲市名産の珪藻土、灯かりや天井には手漉きの遠見和紙が張られ 全10室の民宿ですがオーナーさんのオリジナルな心遣いが伝ってきて一番印象に残りました。感動を頂いた一晩でした。
海側の民家は殆んどが黒っぽい瓦屋根と横板張りで建てられ 海に面した方向は窓が少なく、玄関は必ず真反対に設けられていました。新築している家もひとつ、ふたつありましたが同じような建物になると見受けました。内陸側になってようやく左官壁が登場してくる様子です。初めて見る日本海側の能登の景観は地域色が濃く 職種や自然環境を抜きにしては成り立たない建築分野なのだと感じました。 shouko

