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2006年10月1日(日)

  • 現場レポート

今だからこその住文化

北米は往時から移住者を受け入れてきた開拓時代の名残りで 家は自分達で造り、修繕してゆく習慣があります。限られた物資のなかで何事も家族で協力し合って守らなければならない生活から根付いた「住文化」を 大切にしている。  中古住宅の市場が大半を占める北米は 施工段階から厳しい検査を経て合格した住宅だけがその対象となるらしいので 住宅を大切に維持し 次世代にまで残していく環境が整うのは当然といえば当然です。   日本でも地方へ行けば 地域的に立派な佇まいの邸宅があり、代々引き継いでいる処も無くは無いですが 土地神話が一世風靡した頃から 地方もたぶんに洩れず土地の急騰のあおりを受け 全国的に建物部分にかけられる費用と評価は下降の一途を辿ることになります。特に第一次住宅取得者の方たちにとってはそのシワ寄せが顕著になりました。そのようなコストに合わせるようにこの時期に 工業生産化住宅が現れたのも肯けます。そしてますます歩調を合わせて使い捨て(消耗性の高い)住宅が増えていった経緯があります。  お手入れした中古住宅を老後に高く売買し 悠々自適な余生を過ごしている北米の住宅事情とは余りに対照的で隔たりがあります。 しかしながら 外国の文化がどうであったとしても今の日本の住宅をこのまま使い捨て住宅にしていて良いということにはならない。ビルダーは 一般住宅がますます快適で資産価値のある建物として建築し それがごくごく普通の認識で仕事をするべきだと思います。 建築ひとつにも文化に関わっていることの事実があります。     当社は設立当初より 一般住宅だからこそ災害に強い輸入住宅2×4工法、自然無垢材仕様を主に手掛けてきました。日本の風土に合わせて国産材と併用しながらの工夫した建築も随分増えてきました。 「世界の快適を湘南の風にのせて」の我が社のフレーズはこれからも変わらず続いていきます。                      H18/10/1 shouko
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