ブログ
2017年9月26日(火)
- 建築さんぽ
アドリア海の真珠・ドブロヴニク旧市街
海洋貿易都市として発展してきた「アドリア海の真珠」ドブロヴニク旧市街は1979年に世界遺産に登録されるも大きな歴史的転換期がユーゴスラビア崩壊へのきっかけとなった1991年から1998年までの紛争で旧市街地は大きな損害と市民の犠牲がありました。ドブロヴニクの繁栄を伝える財宝や歴史また犠牲者等の写真展示を修道院や宮殿などの建造物名所で博物館として見学できます。自然災害や紛争被害などで幾度も復旧作業を繰り返した歴史が世界遺産の重みを一層感慨深くしていると思います。独特の専守防衛精神外交政治で千年の歴史を守り、旧市街地を囲む堅牢な城壁は、14~15世紀に造られました。幅が約3~6メートル、高さは約25メートルの城壁には4つの門があり旧市街への入り口となります。この街の守護神を頭上に見上げながら跳ね橋を渡って入口に。跳ね橋はとても情緒が際立ちます。一周約2㎞の城壁を全周歩くことができる奇跡の街。城壁に立てば奇跡的な美しさが幾つも見えます。奇跡の街が千年先もずっと続きますように。