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2017年9月14日(木)
- 建築さんぽ
黄金比・白銀比の代表建築
街のどこからでも眺望できるアクロポリスの丘の上に全てが大理石造りで紀元前447年から紀元前438年に建造されたパルテノン神殿はあります。特徴はドーリア式円柱と云い、柱中央に膨らみをもたせるエンタシス技法というもので直線を一カ所も使っていないそうです。また調和と安定の美観、黄金比(1:1.618)を随所に取り入れた建造物だといいます。日本の奈良時代に建立された金堂や五重塔を含む法隆寺(607年~711年建立)は世界最古の木造建築ですがパルテノン神殿と同様に中門から回廊にかけての円柱にエンタシス技法が施され 力学的に堅固な建築様式の白銀比(1:1.414)も使われているようです。当時シルクロードの最東端終着点だった日本にはペルシャ系や様々な国の人々が渡来した国際都市であり欧州技法も伝わった理由ではないかと云われています。国が違い素材が違っても共通する代表建築、歴史ストーリーが残すものはいつも面白く興味深いですね。