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2017年9月3日(日)

  • 建築さんぽ

パッシブハウスに住む風景

家庭の総電力で約3割を超える冷暖房費、暑さ寒さの厳しい季節は電気代がうなぎのぼりではありませんか? 半世紀前の日本人はデスクワークが少なく平均体温が約37℃近くあったそうですが 今、平均体温は36℃を切っている現状だとか。病気になりにくい体を作るためには平均以上から高めの体温維持が重要なようです。そのためには熱交換に役立つ筋肉量を減らさず体が冷えない暖かい家に住むこと。心地よい体感温度は心身ストレス負荷を軽減させ健康面にメリットがあります。必然に住宅経費も低くなり生活の質そのものが上がります。

パッシブハウスは風や太陽といった自然エネルギーの恵みを受けることで、設備に大きく依存することなく、快適に過ごせる住宅をパッシブデザインということで1991年にドイツのパッシブハウス研究所によって確立された省エネ住宅のスタンダードを指します。「年間の冷暖房負荷」「気密性能」「一次エネルギー消費量」の数値が基準を満たす条件がありますし地域差気候性もありますが 住宅一軒に対しエアコン1台で夏も冬も快適性を保てる家が理想設計。 ドイツのパッシブハウスは戸建ての他に公的建物も多くあります。特に山際で一日に15分間しか陽射しがない家や素敵なデザインの学校や保育園など真冬でもほとんど暖房設備を使用せず快適に暮らしているのには驚きました。実際に室内に入り快適な体感温度の心地よさに脱帽でした。

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