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2024年3月9日(土)
- 建築さんぽ
プラスワン話し ―モンゴルの同伴者ー
数日間を同伴してくれたガイドさんとドライバーさん。今回のガイドさんは日本に留学体験のある現役の女子学生さんだった。ご本人の弁ではモンゴルでトップクラスの大学に行っているらしい。その裏付けとも言える彼女の日本語ガイドは完璧だった。モンゴル人と告知しなければ日本人で通る国語力と語彙力がある。誰かが誰かに「チクった」というような日本の若者言葉さえ少しの用途も違えずに話す。ガイドさんは大抵が母国語訛りの日本語使いがほとんどなので、上手さに驚くのは初めてだった。移動の車内では会話していない時がなかった。こちらがモンゴルの何もかもを思いつく限り質問していくのに対して彼女は、あたかも日本人のように迷いもなくさらさらと答えてくれる。博物館内の説明なども余すところなく誠実に仕事をしてくれた。ドライバーさんは、年配の男性だった。とてもシャイでガイドさんとさえ必要な会話しかしない静かな人だ。一緒に食事をしたのだが、野菜は食べずに肉だけを食べた。元々のモンゴルの食文化は野菜は無く、肉が主食で他は乳製品や馬乳酒ぐらいらしいので年齢的にも習慣なのだろうと。彼はモンゴルの悪路を走る時でも凹凸を回避して走るということが一切なかった。たっぷりと水たまりがある処は、せめて外輪だけでもずらしてほしいシーンが数知れなかった。車も馬と同じ移動手段の一つという意識なのかもしれない。日本車の四輪駆動で一日中を走るので夕方には大体泥まみれだ。