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2024年3月4日(月)
- 建築さんぽ
現代経済への幕開け ―モンゴル帝国時代の草原の道―
モンゴル帝国時代に統治していた領土は世界全土の1/4を占めて史上最大だったという。けれども侵略能力と統治能力が比例せずに身内の紛争や支配民族の反乱、攻略などが敗因となって滅亡の一途を辿ってしまう。では史上類を見ないほど領土を広げていたモンゴル帝国は何を残してきたか。それは、現代につながる資本主義経済の幕開けを築いたといわれる。当時、東の中国(日本海)から西の地中海を結ぶシルクロード周辺の国が商業中心だった理由で東西貿易が自由にできなかった為、経済に深刻な影響があったという。そのシルクロード沿いの国家間を結ぶ草原の道を支配しながら、ユーラシア大陸の大部分をも一つに統一していった。それまでの政権が壊われ新しい国々も生まれつつ、地中海から欧州へと広がった草原の道は現代経済の幕開け・本格的な世界史の始まりになったといわれる。