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2024年1月29日(月)

  • 建築さんぽ

田平天主堂 ―国指定重要文化財―

およそ2年間をかけて1917年に竣工した最晩期の建築となった教会堂、田平天主堂はレンガ造りの最高峰といわれるほど外観・内観共に完成度が高いと評価されているようです。建設は明治以降にこの地に移住した信徒の人々が、原野だった地を開墾して手作業で行われたというから驚きます。建材は船で運ばれ、石灰は各々が貝殻を持ち寄って焼いて使用したという。建築面積459.9㎡の立派な教会堂には、壁面には上品な絵柄違いのステンドグラスが施されて美しさが際立っていました。敷地内には実際に貝殻を焼いた窯場跡があり、この建築に携わったであろう信徒と家族の広い墓地もありました。佇めば深い歴史が何かを語り掛けてくるような環境です。

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