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2006年2月18日(土)
- 現場レポート
収納の目的
山坂が多く、傾斜地や狭小地も珍しくないこの風土にあって、最近の建築住宅は収納計画に気を配られる傾向にあります。
建築時の平面スペースには限りがありますので、持ち合わせている家具等はさほど念頭に入れず、今後必要とする物を対称に、しまう収納方法を比較選択されます。小屋根、床下、デッドスペース、物置きを上手に利用します。さらに、住空間を狭めず出来ることは、吊り棚、階段下収納、壁の厚みを利用する、飾り棚や文庫棚等、なるべく家具を置かずにと考えられることは少なくありません。
コレは収納計画というより、お施主様自体が今までの暮らしの中で否応なく考えさせられていた、答えのひとつひとつの集約でもある訳です。
ココで気をつけたいのは収納スペースばかりを単に多めに造作するのではなく、使用頻度を考慮した配分を適材適所に設けること。室内をすっきり整理させると共に、合理性を優先する暮らしやすさが第一の目的ともいえます。